世界のトップレベル臨床家が認めたインプラントがここにあり!
博士(歯学)国際インプラント専門認定医 阿部ヒロが注目した10個のポイント
- ヨーロッパインプラント学会(EAO)の臨床家・研究者といった本場からの高い評価
- 臨床家(大手インプラントを使用)も口をそろえて推薦
- 理想を求め、ストローマン社ITIインプラントシステム開発最高責任者が開発
- ベルン大学をはじめとした世界の名立たる大学での研究エビデンスを確立
- 日本においても、多くのトップ医師たちが導入を始めている事実
- 設計構造デザインに優れ、インプラント周囲炎(Peri-implantitis)を予防
- 傾斜埋入に対応できることで、角度付きアバットメントが可能
- インプラントと上部構造を結ぶネック(アバットメント)部分が折れづらい構造
- インプラント外科手術器材へ配慮し、安全性を考慮
- ハード・ソフトの両面から、歯科材料・機器のトップ商社であるモリタの手厚いサポート
昨今、多くのインプラントメーカーが、1%という短期的な成功率を上げることを目的に必死になっています。そんな中、1%という短期的な成功率だけではなく、長期安定型、機材の使いやすさ、外科時のエラー対策、製品ラインナップといった、患者様にとって一番重要であり本質的な施策が組み込まれています。これは私自身の願いでもあり、ビジョンでもあります。フランス研修にて、世界の歯科インプラント界を牽引してきた、元EAO(European Association of Osseointegration)会長のフランク・レノアー(レヌアー)先生、元ヨーロッパ審美歯科学会会長ウィリ・グルンダー先生、そしてインプラントの表面構造開発で“世界的権威”である、ダニエル・スネテビー博士と直接話していたことでもあります。今後の題材としてSPIを取り込み、長期研究の対象にしていく重要な研究課題として取り上げていくことについて、打ち合わせを行ってきました。
トーメンメディカル社とは、スイスのバーゼル=ラント準州ヴァルデンブルクに本社を置くインプラント歯科、修復歯科、口腔組織再生における新興のインプラントメーカーです。2001年8月の設立以降、ベルン大学等と基礎・臨床研究を重ねながら、SPIインプラントシステムを開発、製造、販売しています。
CEO(最高経営責任者):Andreas Stutz
半世紀以上の長い期間インプラント界を牽引してきたグローバルリーダーであり、CEOを務めるAndreas Stutzは、ストローマン社のCEOを1994年から2001年に掛けて務めたほどの実力者です。新興ではありますが、その手腕は折り紙付きのインプラントメーカーです。CTO(最高技術責任者):Dr.Daniel Snetivy
CTO(最高技術責任者)は、“現代インプラントの表面構造開発で世界的権威”のDr.Daniel Snetivyです。ストローマン社のCTO(最高技術責任者)を1993年から2001年に掛けて務めあげた彼は、ITI(International Team for Implantology:非営利の国際的な学術グループ)とストローマン社が、1999年に共同開発したSLA(Sand-blasted Large-grit Acid-etched)では中核メンバーとして活躍しています。抜歯部との適合を加味し、先端が次第に細く(テーパー状)なることで、骨との安定が改善された「Straumann TE(Taperd Effect)インプラント」の開発者でもあります。彼らは、「これなら!」と思うインプラントの開発を目指し、日々の研究、開発に邁進し続けていましたが、会社(ストローマン社)の方針との違いからスピンアウトし、2001年のトーメンメディカル社設立につながります。CEO(最高経営責任者)とCTO(最高技術責任者)が揃っていても会社が思い描いた形にならない点を見ると、ストローマン社はオーナー企業ではない、普通の会社なんだな、と思いますね。
ヨーロッパ審美歯科学会 元会長:ウィリ・グルンダー
ヨーロッパ審美歯科学会の会長として名を馳せたウィリ・グルンダー先生(チューリッヒ開業)は、SPIシステムの臨床に積極的に取り組まれ、その理念とデザインに惚れ込み、現在ではそれまで使用していたストローマン社ITIインプラントシステムから、SPIシステムにすべて切り替えられたそうです。インプラントとアバットメントの接合部はインプラントシステムの核心であり、重要な部分です。従来のインプラント、特にテーパージョイントタイプのインプラントは、長期的な維持という観点で見た場合に、咬合負荷に弱い面がありました。
咬合負荷に弱いという側面は、インプラント体の破折という深刻なトラブルを招く可能性を持ち、看過できるものではありません。
インプラント体が破折した写真です。
インプラントシステムの核心
SPIシステムでは、コネクション部分のユニークな特徴として、インプラントプラットフォームのエクスターナル補強リングです。エクスターナル補強リングと精密に製造されたインターナルHEXで連結されます。この部分で軸外からの応力を受けることで、コネクション部分への最適な力学的安定性をもたらします。インプラントとアバットメント間周縁部の接触面積は少なくなることで、アバットメントスクリューへのトルクが同じになったとしても、重要な外周部分のコネクションの圧縮性が増すことで、より効果的に封鎖性を高めることができます。また、骨に埋め込まれる、機械による精密研磨のおかげでネック部分もプラーク(細菌叢)が溜まりにくい環境になり、とても大きなポイントと言えます。くわえて、骨に入る部分はラフサーファスであり、表面性状が骨と結合しやすいとされています。オッセオインテグレーションの“ゴールドスタンダード”とも呼べる優れたこの表面性状は、外部からの細菌侵入を防ぎ、インプラントと骨の結合がしやすいという、理想的なデザインになっています。
口腔内の環境は常に変化し続けます。インプラントは骨の中で長い期間、埋め込まれることになるため、将来的には補綴物を作り変える可能性が大いにあります。トーメンメディカルは補強構造と細菌漏洩がおきにくい環境になるよう、インプラント体と補綴の接合部を重視した構造になっています。
近年話題になることが多い、インプラント周囲炎(Peri-implantitis)は、インプラントとアバットメントの隙間に細菌が溜まることで、炎症を引き起こすことが原因の一つと言われています。こういった細菌の温床となるリスクを低減するため、SPIシステムではインプラントとアバットメントの間のマイクロギャップを最小限に、しています。
世界最小のアバットメントスクリュー
SPIシステムのアバットメントとスクリューは極めて小さくなるよう設計されています。
極小と言えるサイズのアバットメントスクリューを利用できるようにするため、インプラント-アバットメントコネクションは巧妙とも言える、力学的安定性の高いデザインになっています。また、スクリュー咬合面の表面積もかなり小さくなっています。これは、アバットメントスクリューが小さく、スクリューホールが細いことで、スクリュー固定、セメント固定の双方に大きなメリットをもたらします。右の写真では、左がSPIシステム、右が通常のスクリューです。
アバットメントの側壁を肉厚に保ち、上部構造に自由度の高いデザインをSPIシステムでは実現しています。
- アバットメントの側壁の厚みが増すことで、上部構造のサポートが向上に繋がります。
- 審美的修復に必要なコーティング、ベニア材といった材料がより効果的に使用できます。
- アクセスホールが小さくすることで上部構造の咬合面をより最適なデザインにできます。
- スクリュー維持修復の審美性を高めることができます。
素材
純チタン:グレードIV(ISO5832/II)純チタンの中でも最も強度のあるチタン
表面性状
サンドブラスト・酸エッチング治癒期間の短縮化
確実なオッセオインテグレーション
セルフタップ機能
インプラント体にタップ切りの刃が付いている(ドリル形成後にタップドリルの必要がありません)
あらゆる骨質に対応
(脆弱な骨質に対して、しっかりとした初期固定が可能)
アバットメントジョイント
確実なインプラントオペの成功インターナルHEX(内部接合)
上部構造の安定性と強固な固定
優れた回転防止効果
2種類のインプラントライン(エレメントとコンタクト)で、柔軟性の高い治療計画、インプラント治療を、SPIシステムでは実現しています。さまざまな長さ、プラットフォーム直径により、骨、軟組織の解剖学的形態に応じた適切な治療を可能としています。SPIシステムはすべてセルフタッピングスレッドで、優れた初期固定の獲得ができます。
エレメント 全ての症例に最適なシリンダー型のインプラントです。 |
コンタクト 抜歯窩および解剖学的状況に応じて使用するコニカルシリンダー型のインプラントです。 |
状況により小さなサイズのインプラントで安全に
先天的な側切歯欠損や、狭い歯間スペース、歯槽骨が狭い場合に、小さな直径のインプラントを必要とする場合があります。このような場合のソリューションとして、SPIシステムにはエレメント、コンタクトどちらにもプラットフォーム3.5mmという小さな直径のインプラントをラインナップしています。長さ
幅広い症例に対応できるよう、長さは6.5mm~17mmをラインナップしています。SPIシステムは、エレメント・コンタクトいずれも、オッセオインテグレーションの“ゴールドスタンダード”とも呼べる優れた表面性状を持ちます。マイクロラフサーフィスをもつインプラントにより、骨とインプラント表面の間に優れた機能的、構造的結合が獲得され、より高いインプラントの安定性が導かれます。特に、マイクロラフサーフィスではインプラント表面と骨の結合が強化され、インビトロの研究では骨形成原細胞の分化が促進されることが示されています。この表面性状の特性ゆえに長期的な保存率のアップにつながっているのです。
使用するデザイン(エレメント・コンタクト)と長さ・直径の確認が完了してから、封を切ります。インプラント体は事前に準備しますが、常に滅菌された環境に保管されているわけではありません。
通常、この手順は滅菌をしていないアシストスタッフが行います。
↓
この手順から以降は、万全の滅菌体制で行います。
滅菌されたアシスタントがMONOインサートツールにて、
インプラント体をピックアップし、施術を行うドクターに渡されます。
↓
MONOトルクレンチを用いて、インプラントを形成した窩へ慎重に埋入します。
↓
4-Lobeドライバーを用いてカバースクリューを装着します。埋入自体は、わずか3ステップで完了です。
手順は確立されているため、短時間に簡単かつ安全にインプラントを埋入できるのです。
これは、事前の診査・診断を万全に行うことが前提の“簡単かつ安全”です。
通常、この手順は滅菌をしていないアシストスタッフが行います。
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この手順から以降は、万全の滅菌体制で行います。
滅菌されたアシスタントがMONOインサートツールにて、
インプラント体をピックアップし、施術を行うドクターに渡されます。
↓
MONOトルクレンチを用いて、インプラントを形成した窩へ慎重に埋入します。
↓
4-Lobeドライバーを用いてカバースクリューを装着します。埋入自体は、わずか3ステップで完了です。
手順は確立されているため、短時間に簡単かつ安全にインプラントを埋入できるのです。
これは、事前の診査・診断を万全に行うことが前提の“簡単かつ安全”です。
先方のご厚意により、ウィリ・グルンダー先生による術後直後と10年後の写真を掲載します。
2003年に術後直後の写真です。
2013年の写真です。驚くほどの安定性を発揮し、SPIシステムの優秀さが実証された症例と言えます。
2003年に術後直後の写真です。
2013年の写真です。驚くほどの安定性を発揮し、SPIシステムの優秀さが実証された症例と言えます。
最後に
あべひろ総合歯科では臨床への導入を始め、導入開始後わずか1ヶ月で20本ものSPIシステムのインプラントを埋入しています。1本だけ対応しきれなかった部位がありましたが、その他はパーフェクトな施術を実施できました。わずか20本の埋入で、ここまでの成果・手応えを得られたのは、インプラント歴10年以上のキャリアでも初めてのことです。あべひろ総合歯科には、大学病院で断られた患者様、骨が少ない・薄いといった理由から、他院で断られたという重篤な患者様が多く来院されています。これら重篤な患者様にとって最高・最適な治療法の一つとして、SPIシステムを推奨してまいります。合わない入れ歯をやむを得ず使用されている方や、欠損歯でお悩みの患者様、疾病をお持ちでインプラントを諦めて、症状に悩まれている患者様。是非一度、あべひろ総合歯科にご相談ください。
あべひろ総合歯科は、地域貢献のため、新患さん・急患さんを随時、受け付けております。
地域の支援と患者さん一人ひとりをしっかり診ていく、という診療方針を掲げ、近隣の流山市や草加市、都内などからも来院頂ける歯科医院に成長してきました。
基本を忘れず、すべての患者さんに対して、そして自分自身に対して正直でありたいと考えております。お口のことなら何でもお気軽にご相談ください。