知覚過敏症について
「キーン」「ズキッ」と歯がしみる知覚過敏。
当院は様々な治療をご用意して、知覚過敏の改善を図っています。
正確な診査・診断で原因を突き止めたうえで、
患者様に最適な治療法をご提案します。
あべひろ総合歯科の知覚過敏対策4つのPOINT
薬剤によるコーティング
薬剤によって外部からの刺激を遮断します。
知覚過敏と診断された場合、選択されることが多い治療法が薬剤のコーティングです。薬剤によって、露出した象牙質を覆うことによって外部からの刺激を遮断します。効果は長くは持ちませんが、丁寧に歯磨きをしているうちに象牙細管の穴がふさがり、知覚過敏の症状の緩和が期待できます。また、フッ素を利用して歯根の石灰化を促進することで症状の軽減を図ることもあります。
なお、神経を保護する材料を充填することで、神経への刺激を遮蔽することもあります。特に、詰め物を入れたときなどは、神経までの距離が近いと刺激などで過敏に反応することがあります。その場合は、経過観察を行ったうえ、改善が認められなければ神経を守る材料を充填します。
ステインブロック歯マニキュアを塗って
おけば外部からの刺激を遮断できます
HB(ハイブリットコート)
MSコート
歯周疾患の治療
歯周病によって知覚過敏を起こしやすくする可能性があるため、
まずは歯周病を完治させることが優先です。
歯周病で歯茎が下がってしまうと根面が露出し、知覚過敏を起こしやすくなります。また、歯周病治療では歯根面に付着した汚れを除去するため、治療の影響で知覚過敏が出てしまうこともあります。知覚過敏の症状を恐れて汚れが溜ったままにしていると、歯周病が悪化してさらに歯茎が下がってしまうため、まずは歯周病を完治させることが優先です。
また、噛み合わせの乱れが知覚過敏の原因になっている場合は、歯を削って噛み合わせを調整する「咬合調整」を行うことがあります。
歯周疾患の治療イメージ
咬合調整シミュレーション
咬頭干渉している図
歯ぎしり対策(ナイトガード)
歯ぎしりは知覚過敏だけでなく、歯周病を悪化させるリスクもあります。歯ぎしりをそのものを無くす努力も必要です。
歯ぎしりが原因で知覚過敏を起こしている場合は、歯ぎしり対策を行います。「ナイトガード」というマウスピースを装着することで、歯ぎしりによるエナメル質・歯周組織の破壊や、歯頚部のくさび状欠損を防ぎます。なお、歯ぎしりは知覚過敏だけでなく、歯周病を招くリスクもあります。そのため、できるだけ不安や疲れ・ストレスなどを取り除くように意識して、歯ぎしりそのものを無くす努力も必要です。
咬合力による横方向の応力が及ぼす影響により起こるアブフラクション
ナイトガード
レーザーによる症状緩和
世界の学会でも有用性が認められたレーザーを照射して、
しみる症状を緩和します。
当院では、レーザー機器を使った知覚過敏治療を行っています。当院が採用している「Er:YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)」は、従来の歯科用レーザーに比べて組織深部への影響や痛みが少ないのが特徴で、むし歯・歯周病の治療のほか、知覚過敏の治療においても優れた効果を発揮します。
知覚過敏は簡単に言えば、歯の神経につながる組織に穴が空いてしまったために、神経が刺激されている状態です。Er:YAGレーザーを照射することで歯の表面に膜ができ、穴をふさぐことができるため、知覚過敏のしみる症状が緩和されます。
レーザー治療イメージ
知覚過敏とは
知覚過敏とは、むし歯でもないのに、冷たいもの・温かいもの、酸味の強いものを飲食したとき、歯磨きをしたとき、歯に風が当たったときなど、一時的に「キーン」「ズキッ」と歯がしみる症状のことです。原因や症状は人それぞれですが、病気や感染がなくてもしみることがよくあります。特に、新しい詰め物を入れたときなどは過敏症になりやすくなります。噛んだときに一瞬、ズキッとする痛みも過敏症の一例です。
知覚過敏の主な原因
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咬耗
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歯ブラシの磨耗
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歯肉退縮
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歯周病
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歯の破断
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むし歯
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むし歯の治療後
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修復物を入れた時
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かみ合わせ
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歯軋りによる歯頚部の楔状欠損
知覚過敏のメカニズム
私たちの歯は、表面に見える部分はエナメル質という非常に硬い組織に覆われ、その内部には象牙質、そして神経(歯髄)が通っています。一方で、歯茎に埋まっている歯根部分は表面にはエナメル質がありません。そのため、歯根が歯茎から露出すると象牙質に直接刺激が伝わります。象牙質には、無数の小さな穴(象牙細管)が空いているため、象牙質に伝わった刺激が神経にまで届いて「しみる」症状が出ます。これが知覚過敏のメカニズムです。 以下のような原因で象牙質が露出すると、知覚過敏の症状が現れます。
露出した歯根がプラークで汚れている場合
- プラークに潜む細菌が出す刺激物質によってしみる。
プラークコントロール不良
露出した歯根部を強く磨いたり、歯磨き粉に含まれる研磨剤で傷付けたりした場合
- 常に象牙細管の穴が空いたままになっているため、刺激が伝わりやすくなってしみる。
- あるいは、歯根が削られて神経までの距離が近くなってしみる。
歯ブラシの磨耗
歯ぎしりや食いしばりによって過剰な力が加わり、歯根の表面が割れたり剥がれたりした場合
- くさび状に歯根がくびれて、刺激が伝わりやすくなってしみる。
歯軋りによる歯頚部の楔状欠損
自宅でできる知覚過敏の予防法・改善法
知覚過敏用歯磨き粉を使う
知覚過敏の程度にもよりますが、一定期間、知覚過敏用の歯磨き粉を使うことで症状が緩和することがあります。歯磨き粉に含まれる薬用成分が露出した象牙質をカバーし、象牙細管へ刺激が伝わらないようにしてくれます。
なお、1~2週間ほど知覚過敏用歯磨き粉を使用しても症状が改善しない場合は、知覚過敏ではなく、むし歯や歯周病の可能性もあります。その場合は、早めに歯科医院で受診するようにしましょう。
正しいブラッシングをする
力を入れて歯磨きをするクセのある方は、エナメル質が徐々に削られて象牙質が露出し、知覚過敏を招く場合があります。正しいブラッシングをすることによって、エナメル質の摩耗を防ぎ、知覚過敏の予防・症状緩和につながることがあります。力任せに磨くのではなく、時間をかけて軽い力で丁寧に磨きましょう。
なお、研磨剤が配合された歯磨き粉は、エナメル質や象牙質を傷付ける可能性があります。使用する場合も、少量だけ使って歯磨きをする習慣をつけましょう(少量の歯磨き粉でも十分に歯をきれいにする効果があります)。
また、知覚過敏になると歯がしみるため、ブラッシングがおろそかになるケースがあります。そうなると、以下のような悪循環を辿るので注意が必要です。
酸を控える
近年、酢(ドレッシング)・スポーツ飲料・炭酸飲料・ワインなど、酸が多く含まれている飲食物で歯のエナメル質が溶けてしまう「酸蝕歯」になる人が増えています。酸の影響でエナメル質が溶けると象牙質が露出して、冷たいものなどがしみる知覚過敏につながります。酸性度の強い飲食物を控えることが、知覚過敏の予防・改善につながります。
酸蝕症の事例
対象者モデルケース
冷たいものを飲むと歯がしみる
冷たいものを飲食したときに歯が「キーン」としみる場合は、知覚過敏が疑われます。知覚過敏の治療法は様々ありますので、まずは原因を突き止めたうえで最適な治療法を選択することが重要です。
Aさん 40代女性
むし歯を治療したばかりなのに歯が痛む
むし歯ではないのに、歯がしみたり痛んだりする場合は、知覚過敏が疑われます。実際にむし歯の治療後に知覚過敏の症状が出たり、詰め物を入れた箇所に知覚過敏の症状が出たりすることがあります。
Bさん 40代男性
むし歯の治療後
ときどき歯がズキッとする
歯がズキッと痛む場合は、むし歯や知覚過敏が疑われます。どちらの場合も、放置していると症状がひどくなる可能性が高いので、早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
Cさん 50代男性
あべひろ総合歯科は、地域貢献のため、新患さん・急患さんを随時、受け付けております。
地域の支援と患者さん一人ひとりをしっかり診ていく、という診療方針を掲げ、近隣の流山市や草加市、都内などからも来院頂ける歯科医院に成長してきました。
基本を忘れず、すべての患者さんに対して、そして自分自身に対して正直でありたいと考えております。お口のことなら何でもお気軽にご相談ください。