～　『矯正なるほど豆知識』　ブログより　～
歯を動かす治療方法は、さまざまにあります。
その治療方法の各治療段階で、矯正の治療メカニクスにおいて、目標とする歯の移動にたいして生じる反作用を打ち消す目的で、頭頸部を固定源に働くヘッドギアによる力を必要とする場合もございます。

上図の左はヘッドギア装着のイメージ図で、右は私が大学病院矯正科（医局）の１年目に頂いたマニュアルの一部です。
このマニュアルは全てに意味があり、何度も何度も教授や先輩ドクターにお伺いする、図書館で専門書を調べる、専門用語を理解する、教えを乞う、、、といったように、とにかく矯正に没頭した日常で、基礎を学ぶには最適でした。とても懐かしく思います。

治療方法によっては、毎日（１７時間以上）患者様が装着しその効果を発揮されるヘッドギアなしに治療メカニクスが成立しがたいこともあります。
また、あご骨が成長途中の混合歯列期の患者さんに、成長抑制のために使用を必要とする可能性もございます。
しかし現在の矯正歯科治療では、実際に患者様が使用する機会は減ってきているとは思います。

当院では、患者様ご自身に必要な矯正の治療装置についても、個別にお話することが可能です。
「わたしはヘッドギアの使用が必要ですか？」と、ぜひ当院の矯正診療で直接担当医にご相談されてみてください。
積極的な患者様の治療に対するご質問・ご要望を出来る限り取りこぼすことなくお汲みし、より良い矯正治療へつなげてまいりたいと思っております。