まだ4歳、男子ですが、受け口です。矯正治療は早くはじめた方がよいのでしょうか?
埼玉県三郷市 あべひろ総合歯科 矯正担当医の澁田です。
今回は、反対咬合(受け口)の4歳の男の子の矯正治療開始時期について、お話させて頂きます。
4歳の歯の状態は乳歯列期で、まだ永久歯が生えていないため、将来抜ける歯を移動させてどんな意味があるのか、とお考えの人も多いのではないでしょうか。
しかし、かみ合わせは食事をしたり声を出したりと、人間が生きていく上での重要な役割を大きく担っており、これからお子様が成長する過程でとても大切な要素だと私は思います。
実際に、乳歯列期に反対咬合である状態を治さないでいると、割合としては10人のうち9人以上が永久歯列期にも反対咬合であるという報告もございます。
自然に反対咬合が治るのは10人いて1人にも満たない確率、ということでございます。
大人の反対咬合は、場合によっては入院して全身麻酔で、下あごの骨切り手術(SSROやIVROなど)を行うことを伴う矯正歯科治療でないと治せないこともございます。
それらも加味すると、つけ外しを自分で行う装置を毎日使用することさえできれば、4歳ならまだ治る可能性もあるので、やはり早期治療をご家族で頑張って頂くのが良いと私は思います。
実際の治療例をお示しいたします。
上の治療症例は、お子様と同じ4歳の男子でした。
お子様の下あごが出ているのが気になりご来院され、歯列矯正用咬合誘導装置により治療開始しました。
装置使用に慣れるまで少し時間を要したのですが、左から治療開始前、4ヵ月後、8ヵ月後の状態です。
反対咬合が改善されていく様子がご覧いただけるかと思います。
ご本人やご家族がつけ外しの装置をどうやったら毎日使ってもらえるか、を一生懸命担当させて頂きました。
私自身の息子も含め、おかげさまで多くのお子様と矯正装置を通じて接しておりますが、まだまだ改良できるのでは?もっと良いアプローチはあるのでは?と日々チャレンジしております。
ご一緒に考えながら進めていく矯正を、是非スタートされてみませんか。ご来院を心よりお待ちしております。
・治療期間:8ヵ月。治療費概算:13万円。治療リスク:破損した装置使用により口腔内をケガしてしまう恐れあり。
あべひろ総合歯科は、地域貢献のため、新患さん・急患さんを随時、受け付けております。
地域の支援と患者さん一人ひとりをしっかり診ていく、という診療方針を掲げ、近隣の流山市や草加市、都内などからも来院頂ける歯科医院に成長してきました。
基本を忘れず、すべての患者さんに対して、そして自分自身に対して正直でありたいと考えております。お口のことなら何でもお気軽にご相談ください。