埼玉県三郷市　あべひろ総合歯科　矯正医の澁田です。

今回は「凸凹の歯並びが整列する際、スペースはどうしたら得られるか」について。

歯が整列するためには歯が整列するだけのスペースが必要です。
スペースを確保する方法には、基本的には次の項目があります。

・前歯を前方に傾斜させる
・歯並びの横幅を拡げる
・奥歯を後方へ傾斜させたり移動させたりする
・歯の隣接面を削る
・歯の本数を減らす
・生えかわり時期の乳歯があるお子さんであれば、乳歯と永久歯の歯の大きさの違い（リーウェイスペース）を利用する

歯列咬合の現状（診断）から、上記項目の１つまたは複数選択が伴って、治療計画が立てられます。
前歯の位置や傾きは、口元が出ているか引けているかに反映し、横顔を構成しているとも考えられるため、物理的に選択可能な方法を、患者様とお話をして治療計画が決まります。
また、歯の大きさや歯を支える骨の状態などにより個人差があるものの、一般的に臼歯より前歯の方が動きやすく、私たちは歯の動き方を多少ともイメージして、歯の移動のメカニクスに沿って治療にあたっております。
そして、ひと月毎の診療のたびに現れる僅かな変化に気を配ることも、大切にしております。

当院では、矯正治療を必要とする皆様に、予約制のカウンセリングを実施しております。
歯並びは治療できます。
お悩みの人は、ご遠慮なく受診ください。

上）スペースメイキングの方法を表した図