歯科麻酔専門医の大野です。

今回は、歯科麻酔専門医というのはどういう仕事？ということについて、お話ししたいと思います。

一般的に歯科麻酔専門医というと、歯医者さんで麻酔だけをやっているように思われがちですが、そうではなくて、一般診療をしながら歯科麻酔をやっていく先生もいます。一般診療をしながら歯科麻酔をやっていく先生と、歯科麻酔を専門に、本当に歯科麻酔一本だけでやっている先生と、大きく二つに分かれるようになっています。

私は後者のほうで、歯科麻酔を専門的に一本だけでやっているので、一般診療は普段はしていません。普段は何をしているかと言いますと、私は大学病院に勤めていますので、大学病院で大きな手術をするときの、全身麻酔という麻酔を管理しています。その傍らで、時々こういうふうに歯科医院から依頼があると、歯科麻酔をしにクリニックに来ています。

私は日本歯科麻酔学会という学会に所属しています。その中では何をしているかと言いますと、日本全国の歯科麻酔を勉強している先生たちが一年に一回集まって、いろいろな研究の発表や、臨床でこういうことを経験したということを話し合って、みんなで切磋琢磨しながら、日本の歯科麻酔をよりよくするために頑張っています。

先ほど申しましたように、私は歯科医院に呼ばれたら、こういうふうに皆さんの前に姿を現すというか、皆さんの治療のお手伝いをしに来ているんですけれども、もし私がクリニックにいて見かけた際には、何かこういった疾患があって困っているとか、こういった治療法をするんだけれどもどうしたらいいかとか、そういうお困りのことがあれば、何でも解決いたしますので、何でもいいのでお話ししてみてください。

よろしくお願いします。