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あべひろ総合歯科

東京歯科大学 大学院卒、博士号を
取得した歯科医師のいる歯科医院

12年、一生使う歯が生える

自分の歯がいつ頃生えてきたか、
知っていますか?


埼玉県三郷市のあべひろ総合歯科、認定歯科衛生士の尾澤友梨です。

この質問は歯が生えてきた本人であるあなたより、
みなさんのご家族の方が知っているかもしれませんね。

では、質問の仕方を変えましょう。

『子供の歯っていつ頃から生えてくるのでしょう?』
『子供の歯から大人の歯への生え変わりって何歳頃?』

みなさん経験してきたことですが、改めて質問されるとわからない。
かくいう私も、自分の歯が何歳に生えてきたのか知りません。大人の歯には多分6歳頃から生え変わってきたと思いますが、あまり定かではありません・・・。みなさんの人生の中で歯はいつ頃つくられて、いつ頃生えてきたのでしょうか。

今回はそんな歯の生え変わりについて、年代別にお話ししていきたいと思います。

歯の誕生!歯の種ができる頃

- 妊娠期 -


歯ができはじめるのはいつ頃からでしょうか?
実は、妊娠6週頃からできはじめます。お母さんのお腹の中にいるころから歯は出来ているのです。この時の歯は歯胚と言って、歯の種のようなもの。妊娠6週頃から乳歯の芽である歯胚が、そして妊娠3ヶ月半頃になると永久歯の歯胚も作りはじめられます。これらの歯胚は数年かけて顎の骨の中で発育し、やがて歯としてお口の中に生えてくるのです。

初めて歯が生える!

- 0歳から1歳 -


最初の歯が生えてくるのは、だいたい6ヶ月から8ヶ月頃に下の真ん中の歯から生えてきます。この歯は乳中切歯と呼ばれる歯で、少し遅れてその横の歯、また相対する上の真ん中の歯が生えてきます。この順番は個人差があり、先に上の歯が生えてくることもあれば、下の歯が生えてきたのに、上の歯の生えるのがずっと遅いということもあります。また、先に示した目安から数ヶ月遅れることもあります。この時期、歯が生えてこないと、『うちの子、歯がないのかもしれません・・・』とお子さんがいるお家の方に相談されることがよくあります。でも、この時期は慌てず騒がず、どっしり構えて待ちましょう。

私も友人の子供や患者さんなど診てきましたが、歯の生える時期は本当に人それぞれ、十人十色です。生える時期は『目安』であり、『確定』ではないので、あまり心配しないようにしましょう。大切なことは、この時期から歯磨きの習慣を始めるということ。最初の歯が生えてきたら柔らかい歯ブラシで、くるくる優しく磨くようにしましょう。ガーゼを濡らして指に巻き、歯を拭くようにして汚れを取るのも良いですよ。その際は、生えかけの歯で噛まれてしまって指を怪我するといけないので、ガーゼを厚めに指に巻くことをお勧めします。全部生えてきてから磨くのでは遅いので、歯が生えかけてきたこの時期から歯ブラシや歯ブラシ習慣を始めるのがいいですね。おもちゃなんかで子供の気をそらしながら、磨く方も笑顔で楽しくやることが大切です。怖い顔をしていたら、磨かれる方も怖くなってしましますからね。

- 1歳から2歳 -

この時期は奥歯も生えてきて、だんだん歯が生えそろってくる時期です。前歯が上下4本ずつ生えそろい、だんだん奥歯にも歯が生えてきます。早い子だと、このくらいの時期から歯医者さんに来院されています。このくらいの年齢だと良い子で横になっているのも難しいですし、お家の方も連れて来るのがなかなか難しいかもしれませんが、私はこの時期から歯医者さんに通うことはとても良いことだと思っています。

早い時期から歯医者さんに来ていただくことで、 お子さんの成長とともに歯の健康に関わることができますし、お家の方の悩みや疑問を聞いたりしながら、一緒に成長を見守ることができるのは歯科衛生士としてとても嬉しいものです。本格的に仕上げ磨きが必要になってくる時期でもあるので、かかりつけの歯医者さんでゆっくりと仕上げ磨きの練習を教わるのも良いかもしれませんね。

子供の歯が全部はえそろった

- 2歳から4歳 -

4歳くらいになると乳歯20本が全て生えそろいます。とはいっても、これも個人差があるので気長に待ちましょう。この時期、歯と歯の間に隙間があることがありますが、これは問題ありません。歯科衛生士の目から見て、乳歯は隙間が空いているくらいがちょうど良いと考えています。この後生えてくる永久歯は乳歯の約1.2倍あるのです。単純に考えて、乳歯が綺麗に並んでいたら同じ顎のサイズでは綺麗に並びきりません。顎も成長するので、一概に、乳歯がきっちり生えていたら歯並びが悪くなるとは言いいませんが、このような場合は永久歯の生え変わりの時期にちゃんと歯が並びきるか気をつけてみるようにしています。

大人の歯、これから一生のお付き合いです

- 4歳から6歳 -

6歳頃になると、いよいよ大人の歯が生えてきます。一生使う大事な歯なので、今まで以上に歯のケアに気をつけないといけません。この頃生えてくる歯はいわゆる『6歳臼歯』と言われる歯です。これは第一大臼歯という歯で、生えそろった乳歯の後ろに生えてきます。以前は、この6歳臼歯が最初に生える歯、というのが普通でしたが、最近は下の前歯が生え代わることも多いようです。

- 6歳から9歳 -

上下の永久歯の前歯が生えそろってきます。中切歯と呼ばれる下の真ん中の前歯が生えて、6ヶ月から1年くらい過ぎると、その横の側切歯や上の中切歯が生え変わります。さらに数ヶ月遅れて上の側切歯が生え変わります。最近は、この側切歯が細く、小さく生えてくる状態、『矮小歯(わいしょうし)』の方もよく見かけます。また『元からこの歯がない(先天欠如)』という方もいます。どちらも問題はありませんが、この歯が小さい、またはないことで歯並びに悪い影響を及ぼすことがあります。逆に、矮小歯であることで歯が綺麗に並んでいるという方もいるので、検診などで確認していくと良いでしょう。

- 9歳から11歳 -

前歯が生えそろうと、その横の犬歯やさらにその後ろにある小臼歯が生えそろいます。全部歯が生え変わるには時間がかかります。だんだんと子供の歯から大人の歯に生え変わってくる時期を『混合歯列期(こんごうしれつき)』と言います。この生え変わりの時期は、とてもむし歯になりやすい時期です。仕上げ磨きもだんだんと卒業する時期にもなるので、管理に気をつけなければいけません。

また、この時期、歯肉炎になることもあります。歯の生え変わりで磨きにくいのに加え、年齢も低学年から高学年になり、お友達と遊びに行って外でおやつを買って食べたり、部活動で運動などをしてスポーツ飲料を飲むようになったりと、食生活も変わってきます。また、成長するにつれて親御さんの手を離れていく時期なので、自分でやるという意識もはっきりしてくる時期です。歯磨きが面倒くさくなったり、仕上げ磨きはもういらない、と言われてしまったり・・・。そんなことの積み重ねで、歯肉の炎症を引き起こしやすいのです。

歯科衛生士としては、こんな時期は歯医者さんに来て、定期的なクリーニングとフッ素塗布をしながら『自分の歯は自分で守る』という意識を育てていって欲しいなと思います。お家の人に言われると素直に応えられない時期かもしれません。しかし、歯医者さんで歯科医師や歯科衛生士に言われると素直に聞いて磨く・・・というケースもよく見てきました。歯医者さんに行ってから少しの間しか続かなかった・・・でもいいのです。大事なのは定期的に定期検診を受けるということ。色々な変化があるこの時期は、歯医者さんを上手に利用して乗り切りましょう。 そしてその中で『自分の歯を守る』という意識と歯ブラシテクニックを身につけていって欲しいなと思います。

歯並び完成!

- 12歳以降 -

およそ12歳頃に第二大臼歯と言われる一番奥の大人の歯が生えて、永久歯列は完成します。全部で28本ですが、先ほどお話しした先天欠如で、元から歯がない場合はこれより少ない本数になります。親知らずと言われる歯はこのあとに生えてきます。親知らずについては以前にも少しお話ししたので、そちらを参考にしてください。→歯周病認定 歯科衛生士 尾澤友梨のぷちろぐ「親知らずが痛い!」


このように、乳歯から始まって、大人の歯になるまでおよそ12年。こうして今のみなさんのお口に中になりました。とても長い年月です。

そして、この期間に生えてきた歯で一生、生きていくのです。長い一生を過ごす中には、むし歯や歯周病でお口の健康が脅かされることもあるでしょう。この歯を守るには、私たち歯科衛生士や歯医者さん側だけでなく、みなさん一人一人の『お口の健康を守る』という意識がなければとても難しいことです。この『自分のお口の健康を守る』という想い、ぜひ早いうちから育てていってほしいと思います。

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