あべひろ総合歯科、矯正専門医の澁田です。

今回は矯正歯科治療が必要な歯並び・噛み合わせとして、先天欠損歯（せんてんけっそんし）を伴う不正咬合（ふせいこうごう）についてお話ししていきたいと思います。

先天欠損歯（せんてんけっそんし）を伴った不正咬合（ふせいこうごう）とは、歯が1本から数本足りず、歯列咬合が悪い状態を言います。こちらの患者様は先天欠損歯（せんてんけっそんし）があり、歯並びや噛み合わせが悪い状態がご覧いただけると思います。治療例をご覧ください。レントゲン写真では、こちら側が右側、こちら側が左側、大きく白く写っている部分が下顎の骨になりますが、左の上の2番目、側切歯と呼ばれる部分が先天的に欠損していることが分かりました。治療例をご覧いただきますと、この患者様は左上の2番目がないために、左上の犬歯を2番目に見立て、第一小臼歯を犬歯に見立てるような治療方針で治療していきました。こちら側が治療前、こちら側が治療後です。治療前に比べ治療後は、きれいな歯並びになることはもちろん、噛み合わせを整えました。こちら側が治療前、こちら側が治療後ですが、左下の犬歯には重度の歯周病がございました。ですので、犬歯を抜去し、右側も第一小臼歯を抜歯するというような治療方針で真ん中を整え、噛み合わせを合わせていくような治療をしていきました。

先天欠損・叢生（そうせい）のままでいると、歯磨き不良により、むし歯や歯周病になりやすい、見た目から精神的コンプレックスを抱えてしまう、噛み合わせが悪く歯周病になりやすい、食べ物の胃腸への負担が大きい、滑舌にも影響するなどございますが、歯並びや噛み合わせの治療は、人生を豊かにする治療でもございます。

もし、少しでもお悩みの方がいらっしゃいましたら、あべひろ総合歯科までご来院いただきますよう、よろしくお願いいたします。